HPS × TAKA interview with TAKAHARU NAKAI
- Q:今回、HPS × TAKAの第2弾の作成にあたってWOLLEと相談したこと、こだわった部分はどこでしょうか?
- —中井孝治(以下:孝治)
今回の板はヴォレとの相談で決めたことはほぼありませんでした。
というのもアウトラインは前回と全く一緒なので、新たに型を作ることがなかったからです。
ただ、同じアウトラインでもフレックスが変われば乗り味も全く別物に感じるんです。
だから色々なフレックスパターンの試すため、大きく分けて3通りのカーボン配置、さらには同じ部分に入れるカーボンの向きも変えたりと、かなりの時間をかけてスキー場での圧雪、パウダー、バックカントリーで試しました。
全て2種類の長さで全て作ってもらったので、全部で12本の板を1シーズンかけてテストしました。

- Q:HPS × TAKAは現状まだ完成形ではなく、まだ進化の過程にあると伺っています。
今後、第3弾に向けてさらに改善していきたい、または究極の理想像はどこにあるのでしょうか? -
ー孝治:第一弾と第二弾は完成形です。ただ板作りを始めた当初と考えが変わってきていて、1本で全てを賄うことはできるけど、コンデションによっては楽しめる幅が減ったりする場合がどうしても出てくるってことにぶち当たったので、好きなフィールドの中でも、コンディションのよってよりマッチする板に変えたほうがいいかなって。
今は最低3本、もしくは4本あると大体のコンデションをカバーできるかなって思っています。
そういった意味で3~4本のモデルがあるといいなと思っています。今後もっと増えたりもするかもですね、、(笑)

- Q: 2019モデルよりHPSのバインディング(HPS DISTRICT)がラインナップに加わりましたがDISTRICT HPSの開発にあたって中井さんがこだわった部分、求めた機能は何でしょうか?
- ー孝治:一言で言うと板との相性、連動ですね。ブーツは柔らかすぎるものよりはある程度体重を乗せて曲がるくらいの中間の硬さが好きなのですが、バインに関しては硬い、トーションが効かないと、ターンする時の動きが制限されたり、低速時に扱いにくい、安定しづらいといったことがあると思うので、ヒールカップを通常のdistrictよりもさらに柔らかくし、トゥストラップは以前のモデルについていたものの方が自分的にはしっくりきていたので、そっちを採用してもらいました。
- Q: なぜ、SHADOW FITバインディングをチョイスしたのか?そして数あるSHADOW FITのラインナップのなかからDISTRICTをベースとして選んだ理由を教えてください。
- ー孝治:あるモデルの中で単純に履いた感じが一番自分好みだったこと、デザイン、硬さなど。

- Q: HPS×TAKA(ボード)とDISTRICT HPS(バインディング)を組み合わせることによって生まれるパフォーマンスとはどんなものでしょうか?
- ー孝治:その道具の特性を理解し、しっかりと扱えれば、現時点では自分の求める自由自在の動きが可能だと思っています。
特に横方向や斜め方向への動き、細い微調整が可能。ターンはもちろん、ジャンプやパイプ、パークも僕くらいの感じで遊びで入るならなんでもいけちゃいます。
- Q: 中井さんが思う、このセットアップが最も活きるフィールドとは?
- ー孝治:僕はこれでパークもパイプもジャンプもゲレンデもパウダー滑るので全部と言いたいところですが、決められたところを滑るのではなく、決まった遊び方、決められたコースだけではなく、自由に自由なところを滑る人には向いていると思います。 (パークだけをメインに考えている人にはもっとパークだけに特化した板がありますが、、)
- Q: このセットアップを実際にユーザーが使用した時の乗り方のアドバイス、コツを教えてもらえますか?
- ー孝治:しっかりとセットバックを入れて、前足4後ろ足6割ぐらいの感じがニュートラルポジションとして乗ってもらえたらしっくりくると思います。ターン前半、特にヒールサイドは最初は前足にも乗りますが、後半にはしっかりと後ろ足に乗る。
大きいターンをする時やそのほかの状況によっても多少変わりはしますが、イメージとして前足は舵取りくらいの軽い感じので滑ってます。

- Q: HPS×TAKAのブーツの開発が既に始動していると伺っています。 現時点でもしお話ししてもらえることがあればそのブーツに関して少し教えていただけますか?
- ー孝治:ブーツはまだ構想段階なのでお話できるレベルまで達していません。
ですが、好みとしては柔らかすぎるだけのものは考えていないです。あとは耐久性、山で壊れないもの、壊れてもすぐ応急処置がしやすいことに重点を置いて考えています。あとは長く使えるようなもの。
現時点ではなんとも言えません。
- Q: 最後に今回のHPS×TAKAのキャンペーンで当たるボードスタンドについて一言コメントをお願いします。
- ー孝治:このスタンドはLowStandといって、カー団地オリジナルメンバーでもあるミノッチが愛情込めてハンドメイドで作っているおしゃれなボードスタンドです。そのほかミノッチはサーフボード、僕は額縁を飾る時にも使用しています。
せっかくの大切なスノーボード、倉庫ではなくこのスタンドで部屋に飾ることで、滑らない、滑れない時もボードをイメージできてテンションを上げてくれます。今はこの形のスタンドは売っていないのでゲットすること自体がレア!!
ぜひ早めに予約してゲットして飾ってください。
